マリアモンテッソーリについて
Maria Montessori

モンテッソーリ教育とは

自己教育力を育む、110年続く学びのかたち
人間形成において大切な時期に、子どもを尊重し、一人ひとり自らの意志で選ぶことによって学んでいく教育方法です。「子どもには、自分を育てる力が備わっている。」という「自己教育力」の存在がモンテッソーリの前提となっています。そして、モンテッソーリ教育の第一の目的は、子どもの人格の完成です。
目的のある教具を使い、子どもが自分で活動を選択し、取り組む、やりたくないならやらない、何もしない選択肢もある、自ら考えて活動することで、集中力、社会性、身体機能の発達を促します。
教具は基本的に1つずつしかないため、お友達が活動しているときは終わるまで「待つ」というルールがあり、順番を知ることができます。お友達の活動を途中で中止させるということもせず、「待つ」ことを理解します。
モンテッソーリ教育の教具を使う活動は全て「お仕事」と呼ばれています。道具はおもちゃではなく全て教具といいます。お仕事をしながら自らの意志で学び、子どもに本来備えられている自己教育力を高めることができる教育方法がモンテッソーリ教育と言われるものです。
今から約110年以上前に確立された教育方法ですが、今もなお当時のままマリア・モンテッソーリの意志を受け継ぎながら全世界で取り入れられています。
世界の経済を牽引している著名な方々もモンテッソーリ教育を受けて育っています。日本では棋士の藤井聡太さんがモンテッソーリ教育を受けて育ったことで知られています。
最終的な目的はモンテッソーリ教育の目的は平和な社会を築く人を育てることです。幼児期は人格を形成する最重要期であり、子ども自身の中にある育つ力を妨げることなく適切な援助を教師がすることで心に平和が生まれます。平和を愛する調和のとれた人格を育てることこそがモンテッソーリ教育の目的です。
マリア・モンテッソーリについて

マリア・モンテッソーリ(1870~1952年)
マリア・モンテッソーリはもともと医学博士であり、新しい教育の開発と体系化に取り組んだ教育者です。
子どもの権利と平和のための教育を訴え続けた運動家でもありました。
初めは、発達の遅れた子どもや貧しい地域の子どもを対象に、医師としての科学的な視点から先入観を持たずに観察し、子どもの成長を援助する教育法を開発しました。
これまでの教師や大人が画一的に指導する教育ではなく、子どもを主体的に捉えた教育こそが「モンテッソーリ・メソッド」であり、世界中に普及している教育です。
マリア・モンテッソーリは「子どもの生命の尊厳、子どもの権利」訴える活動にも力を捧げ、ノーベル平和賞の候補になったり、大学の名誉勲章を授与される程の業績を残されました。
そして何より「子どもの家」開設から110年以上の歳月が過ぎた今でも、世界中で多くの子ども達がこの教育を学び、元気に活動しているということ、
モンテッソーリ教師が世界各国で活躍してあるということ、そして新たな教具の開発が今なお行われていることは彼女の偉業なしに語ることのできない事実であります。